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2020年1月9日
未来洞察と新事業開発 その5 未来洞察をどう使うのか

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 代表取締役 清水 克彦
 2020年1月9日
 未来洞察と新事業開発 その5 未来洞察をどう使うのか①
ー未来洞察を用いた実践的手法についてー(1/2)
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未来洞察を用いる新事業開発

 
前回までのコラムでは、次のようにご説明しました。

 「未来予測は、確度高く起こることを限られた側面で見通せる。そして、それらを統合することで方向感が見いだせる。さらに未来洞察では、イノベーションが起こり易い領域が見いだせる」

 未来予測は、社会の変化やビジネスの変化が速まっていくことを示しています。ビジネスの一線におられる方は、すでに体感されていると思います。根拠・証拠はいくつもありますが、従来のマーケティング系、経営系のデータでは端的に示されません。未来予測では、何年も前から基礎的な方向性になっています。

 典型的な革新領域はDXと呼ばれる分野です。DXの重要な点は、社会やビジネスのプロセスを変えてしまうことにあります。未来需要に対して、制度や慣習も変わってしまうことまでが視野に入ったイノベーションが起こります。従来型の課題⇒改善の発想では、立ち遅れます。近未来の最適な社会構造の方向性を掴む必要があり、そこで未来予測/未来洞察が必要とされます。

 未来予測/未来洞察を、具体的な新事業開発に使う場合、実践的には、従来の現状分析型マーケティングデータと組み合わせて使います。方向感や帰結性と現在のリアルな状況を組み合わせて、戦略的に有効なビジネス構造を創っていきます。

 未来予測/未来洞察は、従来のマーケティングデータの使い方とは違った用い方になるため、多くの誤解が生じていると思われます。具体的な事業開発段階になると、現状分析型の尺度で、未来予測/未来洞察を使うため、ほとんど隅に追いやられてしまうのです。根拠が曖昧に見えるからです。未来予測/未来洞察の結果のなかから重要度や帰結性によって現状分析より上位に位置づけられるものを適切に評価する必要があります。

 未来予測/未来洞察の重要性が高まっていることは、認識されていると思います。では、どのように用いるかのかについて、事業環境の変化、事業戦略の進歩などを併せてご説明します



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